北海道Office With Youのナオキです。iPhoneがイヤホンジャックを廃止したことを皮切りに、近年のスマホやタブレットにイヤホンジャックが搭載されなくなってから随分経ったように感じます。
そのような状況あり、すっかりワイヤレスイヤホンが覇権を握りましたが、筆者、今年自転車オフシーズンは有線イヤホンに戻すことに決めました。
有線イヤホンと無線イヤホンの違い
有線イヤホンと無線イヤホン、当然ですがケーブルがあるかないかが1番大きな違いです。では、そのケーブルのあるなしが音質や遅延にどのような影響を与えるのでしょうか?
▶︎音質
Bluetoothイヤホンはその特性上、音源を圧縮してイヤホンに出力しています。なぜなら音声データは容量が大きいため、原音のままだとデータ量が大きく遅延が発生してしまうからです。
そして、その圧縮方式はSBCに始まり、最近はaptXやLDACなど、高品質なコーデックも登場しています。
さて、そもそも論になりますが、音響メーカーにBluetoothデバイスを作らせるのがそもそも酷です。肉屋に魚を捌いてもらうようなものですね。同じ食材というカテゴリですので、恐らく肉屋もまあまあ上手に捌けるでしょう。ですが本家には当然叶いません。Bluetoothも音響もこなすことの出来るメーカーは実はさほど多くなく、SONYとAppleくらいかと思います。
アップルが音響メーカー?と思った方は当然いらっしゃると思いますが、BEATSを買収したAppleの音響レベルはさほど悪くありません。あくまでBluetoothの場合は、ですが。恐らくAppleが有線イヤホンを5万円くらいでリリースしたとしても誰も見向きもしないでしょう。
話が逸れましたが、LDACクラスのハイレゾ音源を出力できる圧縮音源ならいざ知らず、比較的古い技術のAACであるiPhoneでは、どれだけBluetoothイヤホンの性能が上がったとしても、有線には超えられない壁があるというわけです。
▶︎遅延
さて、上述した通り、各社鎬を削って高音質、低遅延のコーデックの開発を行なっていますが、どうしても音質と遅延は逆相関してしまいます。
今現在、低遅延を謳うモデルはありますが、ゼロ遅延は残念ながらいまだ開発されていないのが現状です。従ってYouTube程度の動画ならば問題ありませんが、本格的に映画などを観ようとすると、どうしても遅延が気になってしまいます。
有線イヤホンのおすすめ
有線イヤホンは無線イヤホンに比べて価格の幅が大きいのが特徴です。下は数百円から、上は数十万まで多様です。
ですが、有線イヤホンの音質を十分に堪能するのであれば、1万数千円で購入できる以下の二つもモデルをおすすめします。
一つ目はゼンハイザーのIE100Proです。筆者の愛用モデルでもあります。このモデルは基本的にイヤモニとしての使い方から日常のリスニングまで幅広い用途に使えます。
音質はフラットですが、解像度が高く、低域から高域までバランスよく鳴らしてくれます。ですが、音場はやや狭めですね、イヤモニ用途にも使えるので仕方ないです。
二つめはSHUREのSE215SEです。SHUREのロングセラーモデルですね。SEになって、ややドンシャリ目の音質にシフトしましたが、以前、このクラスの代表モデルと言える性能を保っています。
この二つはどちらもSHURE掛け(後述の通り)専用モデルで、リケーブルも可能となっています。
SHURE掛けとは
SHURE掛けとはもちろんSHUREが開発した装着方法です。タッチノイズが軽減される上に、耳にフィットするため、最近はSHURE掛けしている方も増えていますね。
ちなみに上記2モデルは、そもそもSHURE掛け専用なので、耳元のケーブル部分に針金が入っています。SHURE掛けは面倒という人もいますが、一度慣れてしまえば普通の装着には戻れないほど優れた装着方法です。詳しくなネットで「SHURE掛け」で検索してみてください。
後記
如何でしたか?本日からBluetoothイヤホンから解放され、音楽を聴くのがますます楽しくなりました。ちなみにiPhoneで有線イヤホンを接続するには、変換コネクタも発売されていますのでご心配なく。

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この記事の執筆者:北海道Office With Youガジェット編集部
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